第1回 山崎アキラ&吉川繁美



毎回、様々な業界の道を極めんとするその道のプロを招き、熱く語っていただくコンテンツです。

その道のプロと呼ばれるまでにどのような経験をし、今のスタイルを築いたのか。そして今の時代をどう考え、生き抜いていくのか。
これからの時代に挑もうとする後輩たちに、時に厳しく、時に優しく、メッセージを投げかけていただきます。





――今日はプロフェッショナルの第一弾ということで、ゴールドシップにもゆかりのあるお二人にお話をお伺いすることになりました。
ヘアメイクというと、ここ数年で随分と一般的に認知された専門職です。
ヘアメイク職の専門学校は入学者数を増やしておりますし、プロの方からいわゆる「カリスマ」が登場し、TVや誌面を賑わしています。
お二人は現在のヘアメイク業界についてどう思われますか?

吉川 : 見る角度によっては違うんだけど、今のヘアメイク業界は一言でいうと「つまらない」ね。

――業界全体が?

吉川 :
例えば昔であれば、CanCamとかJJみたいなコンサバ系のところと、遊び心のあるマガジンハウス・装苑系、みたいな棲み分けがあったよね。夜遊びにしてもそうなんだけど、今ってドレスコードなんか無くて、誰でも入れる場所が多い。昔はスーツ着てる人しか入れないディスコ、スーツ着ていたら絶対入れないクラブとか、棲み分けがあったんだけど、それが今はなくなってきて全部一緒になってる。ファッション雑誌の内容も同じで、つまらない。

――垣根がなくなってきた?

吉川 : いい言い方したらそうなんだけど…。

――分業になってたほうがいいということですか?カジュアルならカジュアル、シックならシックと。

吉川 : そうじゃなくて、棲み分け。極端に言うと「サーファー系の人」「アバンギャルドの人」みたいなカテゴリーがなくて、みんな一緒になってる。
これもヘアメイクという職業が世間一般に認知された功罪でしょうね。ヘアメイクを目指そうという若い人たちが増えた分、全体的に意識が低くなっている。 実際はギャランティだって20年前からあんまり変わってないし、実質的なものは改善されてるわけじゃないんだけど、名前だけが一人歩きしてるんだよ。お手軽感があるんだろうね。

以前は業界の人たちは凄く個性的な人たちばっかりだったんだけどね。だから今の若い人たちがダメって言ってるわけじゃないし、一生懸命仕事してる人はいるんだろうけど。

ヘアメイクの仕事というとピンからキリまであるけど、自分がどこのランクで仕事をするのかしっかり決めないと。ただ、オールマイティで仕事をするというのは、一万円だといっても高いクオリティを要求されることがあるだろうし、一般の人がする化粧のレベルかもしれない。ギャラの額を考えず現場で仕事ができるかが、その人の力量というか器の大きさかもしれないね。

――山崎さんはいかがですか?

山崎 : 今のファッションはコンサバ、メイクも。
ファッション誌が情報誌になって欲しいもの物はすぐ買える、化粧品も、有名人が着てたり、この化粧品使ってますと言えばみんな右へならえ… 雑誌の仕事でも普通でイイですって、自分が雑誌メインで仕事してた時は、他のヘアメイクさんとちがう事をやる!まだ人がやって無い事をやる!新しい事をやる!

でも今の雑誌は、新しい事できる場が少なくなってしまいました。時代の流れだからしかたないですね。
美容室で仕上げるスタイルくらいでいい… 今の時代からヘアメイクさん始める人達は作り込んだ仕事が少ないから、基本の結い上げる作り込んだスタイル練習しておいた方がいいですね!

一時のカリスマ美容師の時代から、藤原美智子さんやIKKOさん達のような表舞台で活躍する人達でヘアーメイキャップアーティストという名前も認められてきてるんだけど、しっかりした技術・知識・そしてオリジナリティを持ってる人じゃないと仕事が回ってこない。



山崎アキラ Akira Yamazaki
(ヘアメイク)

横浜商業高校 別科 理美容科卒業後 HAIR&MAKE-UPフリーランスとして活動開始。
『CLIP』『SASHU』『aiutare』を経て 2007年6月よりオフィス・ムーに参加。
ゴールドシップ顧問。


おもな仕事

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メナード化粧品『ディシアル 他』、JR東日本、JCB、サントリー『塾茶』、LOTO6、ローソン、NTT DOCOMO『FOMA』、VISA『VISAカード』、サントリー『伊右衛門』、キリンビール『酔茶チューハイ』 etc.

◆MAGAZINE
家庭画報・きものサロン・婦人画報・ミセス・VOCE・MORE etc.

◆ACTOR/MUSICIAN/TALENT
小泉今日子・常磐貴子・羽田美智子・黒木瞳・観月ありさ・寺島しのぶ・鶴田真由・華原朋美・鈴木杏・石野真子・阿部寛・本木雅弘 etc.

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